中野ひろし Nakano Hiroshi
アルトサックス。 １９３５年大阪府貝塚市に生まれる。府立鳳高校在学中、テネシーワルツにはじまるジャズの魅力にとりつかれ、ミュージシャンを志ざす。 関西大学進学後、吹奏学部に入部。初めてクラリネットを手にする。後、軽音楽部に転じてアルトサックス奏者として活躍。 ５５年にスカウトされて大野平造とレッドウイングスに入団。 プロの第一歩を記す。その後、当時流行のクールジャズのニューフェスとして注目を浴び、井上満男とベースメン、末永雅史クインテットを歩き、一時自己のコンボを結成。 北の音楽喫茶　ﾓリドﾓ ﾓ田園ﾓ に出演するなど、専らモダンジャズシーンで活躍する、 ５７年、軽音楽部のマネージャーに選任され　クラブ活動に専念するため、暫らくフリーな活動を続けた後、森源一郎とブルームンに加入。フルバンドのリードアルトを経験する。 ５９年、当時実力No.1として全盛を誇っていたビックバンド、浜田元冶とブルーセレナーダスに迎えられ、約１年間テレビ、ラジオに活躍し、神田久雄とブルーセレナーダスにリードアルトとして出向する等、 フルバンド畑中心の活動を続ける。その後、新稲明とファイブデュークスに加入。 デュークオーケストラと転じた後、６３年、楽器店経営のため帰卿。 音楽教室を併設して、後進の指導に当たる傍ら、フリーのスタジオミュージシャンとして義則忠夫と キャスバオーケストラ、伊上博とファインメイツに客演する他、 スイングガイズオーケストラを結成。以後、４０余年にわたって同オーケストラの育成、発展に尽力している。 特筆すべきは、1960年頃より、奈良医大に進学した友人の依頼で大学祭に出演した事をきっかけに、軽音楽部の 設立にかかわり、コーチに就任して以来50余年、同部を医科系大学有数のビッグバンドに育て上げ、 現在も現役コーチとして指導を続けていることである。 平成元年、関西在住のスタジオミュージシャンを結集して「シャイニーガイズオーケストラ」を結成し、現在サンテレビ・京都テレビなど関西のＵ局をカバーする番組「歌謡コンサート」のレギュラーバンドとして 出演している他、自己のクインテトでも一貫してアットペパー志向の演奏スタイルで精力的にライブ 活動を行っている。
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